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国道254号線を松本方面に進み、霊泉寺温泉入口を過ぎてすこし行くと「丸子温泉郷・信玄公の隠し湯 大塩温泉」の看板が見えてきます。鹿教湯温泉はここから1kmほど先にあります。
橋の手前の道を左折します。看板の後ろに見える小さな屋根は「大塩温泉入口」のバス停です。 |
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間もなくT字路があり、「←大塩体育館」という標識の下に消えかかった「←大塩温泉共同浴場」という手書きの標識があるので左折します。左折せずに直進すると1軒宿の湯元旭館があり、そこで行き止まりです。 |
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ほどなく右手上方に体育館、前方に鉄筋コンクリートの建物が見えてきます。
ここは公民館で、共同浴場「大塩温泉館」はその中にあります。駐車場は建物の裏手です。
温泉館の利用時間は午後2時から9時まで。 |
受付けは無人で、入口に料金箱があります。地元自治会の方々が清掃等をしておられ、入浴料200円はその管理運営費に当てられます。 |
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浴場は男女それぞれひとつずつ。広い脱衣所から浴室に入ってびっくり。実に広々とした浴室で、湯舟も大きい。温泉情報誌で写真は見ていたのですが、想像を超えた広さです。 |
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大きい方の湯舟は三角形をしており、10人は余裕で入れるでしょう。人肌よりも若干温かい程度のぬる湯がかけ流されています。 |
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実は、入浴は14時からできますが、加温されるのは15時から。その情報はしっかり仕入れており、加温される前のピュアなぬる湯を味わいたくてわざと14時ちょうどに到着したのです。 |
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こちらが小さい方の四角い湯舟。定員2名というところしょうか。注がれる湯量は大きい湯舟と同じで、湯舟が小さい分、温かく感じます。0.2〜0.3℃くらいは違うのではないでしょうか。 |
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湯はやや重くまったりした肌触り。体への泡付きは新鮮さの証、素晴らしい湯です。
「大塩」という名前から塩辛い味を想像していたのですが、口に含んでみると甘く飲みやすい温泉です。ちなみに飲泉可とは表示してありませんでしたので悪しからず。 |
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私が入る前に香川県から来たという方がおられたのですが、「信玄の隠し湯とあるから来てみたけど、温くて温くて」と早々に上がっていきました。私と同様に湯めぐり旅をしているご様子で、この後鹿教湯に行くとのこでした。
私はこのぬる湯を目当てに来たわけで・・・あぁ、極楽。眠くなってきました。 |
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ところで、最初に説明したT字路ですが、私はうっかり直進してしまったのです。するとどうでしょう。廃業した温泉宿がそのまま廃墟となって残っています。「ホテル川代館」という看板の青い建物は玄関口に「タイル落下の恐れあり。大回りで早めの通過」と書かれた張り紙があり、下には落ちたタイルが散らばっています。窓が外れ客室や浴場の内部が露わになっている宿もありました。 |
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現在営業している「湯元旭館」はこの廃墟を抜けた最奥にあります。湯元ということですから、温泉館で味わった極上の湯を持つ良い宿なのだと思います。この営業妨害のような廃墟に困り果てているに違いありません。 |
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大塩温泉、実に素晴らしい湯です。隠れた名湯と言っても過言ではないでしょう。規模が大きい鹿教湯温泉と鄙びた風情が魅力的な霊泉寺温泉に挟まれて立ち行かなくなったのでしょうか。このまま埋もれてしまうにはあまりにももったいない温泉地です。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
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2016年3月6日 |
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